人生カフェ 哲学カフェ@早稲田in東京【中高年】その2(対話のワークショップ)(2016年1月10日(日))
過去の参加レポです。
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2回目の訪問です。この日は7時間かけて哲学対話をするとのことなので楽しみにしていました。
ただ、実は、正月に飼っていたネコが1歳半で死んでしまい、落ち込みながら、予約したしなあ。。。なんて思いつつ、なんとか気持ちを奮い立たせて会場に向かった、というのが実情なのですが・・・
だけど、行ってみると、気分転換になり、とてもよかったです!外に出るのって大事ですね。
今回も、前回と同じ早稲田駅の近くでした。
定員8名で、8名ちょうどでした。キャンセル待ちもあったようです。長時間というのが魅力なのかな。
午前10時に始まり、1時間半くらいに1回ずつ休憩を入れ、午後5時まで、みっちり対話してきました。
昼休みは1時間あり、10分くらいの休憩が数回ありましたが、正味5時間対話した計算になります。
やってみた感想は、たいして変わらない、というものですね。2時間話しても5時間話しても、ゴールにたどり着く訳じゃない。
いくら話しても、やっぱりモヤモヤしたままだし、2倍の時間話しても、2倍深いところまで行けた、という訳でもない。
だけど、そういうふうに成果として明確には言えないところに良さがあったように思います。
いつもより余裕を持って寄り道を楽しめたり、いつもより余裕を持って人の体験を聞けたり。そんなところが楽しかったです。
哲学対話はよく登山に例えられるようですが、二倍の時間をかけ、二倍高い山に登ったというよりは、半分の速度で歩き、二倍景色を楽しみ、二倍咲いている花を見つけたというのでしょうか。
大まかな流れとしては、起承転結の4段階で進みました。起=テーマを選ぶ 承=テーマを深める 転=具体的な体験と結びつける 結=自由に話す という感じです。
この日のテーマは「歳をとるとは何か。」でした。中高年向けのカフェが正月にやるテーマとしては、これしかないという感じでしょうか。
私は「ペットロスとは何か。」を候補で推したのですが、皆が共有できるテーマじゃないですね・・・
対話が進むなかで、歳をとることと、「捨てる」ということが徐々に結び付けられてきたのが興味深かったです。
歳をとるということは、意識的に捨てることだったり、自然と捨ててしまうことだったり、捨てられないことだったり、捨てるべきでない大事なものを手に入れることだったり、色んなかたちで「捨てる」がからみあってくる感じが面白かったです。
まあ、結局、答えは出ないんですが、なんとなく向かうべき方向に向かっているという感じがありましたね。
ただ、登山でも人によりペースが違うように、このペースが合うかどうかは、個人差があるかもしれません。僕は最後、いい景色が開けてきたので、ちょっと早足になってしまいました。
ということで、少し変な感じで疲れたなか、帰りに有志でお茶をして帰りました。主催者の方、長時間お疲れ様でした。
あと、余ったお菓子をいただき、ありがとうございました。(笑)
主催者から一言
ご指摘のとおり、今回は時間をかけてゆっくりと周囲の景色を楽しみながら、みんなでハイキングに行ったという感じでしたね。充実感とともに、それなりの疲労感が残っています。
今後、「人生カフェ」はしばらくは月2回(原則として第二・第四土曜日)の午後の半日、3~4時間コースで実施していきたいと思っています。中高年ですから、他の哲学カフェより若干長めの時間で、スローなテンポになりそうです。
また、人生上の各自の「悩み」に焦点化する新しいプログラムも考えていく予定です。
どうぞお気軽にご参加ください。