ヨコハマタイワ17が終わったよ
昨日はヨコハマタイワでした。
11名の方にお越しいただきました。
そのうち、初参加は確か6名。哲学カフェというもの自体初めてという方も何名か。
哲学カフェというものを知らなかった方に情報が届いて、こうして来てもらえるというのはうれしいです。
何ごとも第一印象が大事なので、哲学カフェ全体の評判を下げないようがんばってみました!
(と言いつつ、実はいつもとあまり変わらなかったですが・・・)
14時スタートでまず自己紹介。
自己紹介は、やらない哲学カフェも多いですが、うちでは最近いつもやってます。
ただ、最初に声を出すのはいいかな、という程度の意味でやってるので、名前まで覚えられてません。すみません・・・
名前だけでもなんなので、好きな食べ物も紹介してもらいましたが、意外とカレーが人気なのが興味深かったです。
逆にラーメンは人気がなくて、哲学好きとの相関性があるのかも、と思っちゃいました。
(僕もカレー好きです。)
今回は事前にテーマは決めず、皆さんに出してもらうパターンだったので、次はお題決め。
これはプレーンバニラっていうんですよ。(最近仕入れた知識をご披露!)
1時間弱かかって「自尊心の扱い方はどうしたらいい?」に決定。
僕はここまでのプロセスが好きなのですが、今日はどこかテンポが悪かった気が・・・(終了後のダメ出しでもそんな話が。)
皆さん色々と発言してくれたし、僕もいつもと同じだったのですが、なんでだろう。
思いつくのは、ちょっと人数が多かったということかなあ。
あと、初めての方が多かったから、場があったまるまではスロースタートだったのかなあ。
わからないけど・・・
あと、自分のための備忘録ですが、時事ネタとの距離の置き方は課題かも。
ちょうど、吉本とか選挙とか放火とかジャニーズとか色々ニュースが多い時期だったので。
今回は時事ネタから距離を置くことにしたけど、テーマに取り入れる選択肢もあるのかも。
けど「自尊心」というテーマは面白かったです。
人によって持っているイメージが結構違って、ふわふわととらえどころがない感じで。
1時間15分が経過したところで10分休憩し、後半戦。
整理のため、再開後は、まず全員に「自尊心についてどのように捉えているか」を一言ずつ発言してもらいました。
(こういうふうに、発言を半強制する哲学カフェは少ないと思います。最近の僕の取り組みです。)
すると、僕の中では、なんとなく腑に落ちてきました。
どうも自尊心というものの捉え方には、いくつかのバリエーションがあって、それは二つの軸で対比できるのではないかなあ、というアイディアが湧いてきました。
具体的には、
自分の内面から生まれる自尊心←→他者との関係で生まれる自尊心
本能的な自尊心←→卓越した自尊心
となります。
それを4象限で表すと
2内面・卓越 | 1外面・卓越
---------------
3内面・本能 | 4外面・本能
という図式。
この枠組みに、対話のなかで出た話を無理やり当てはめると、
1:子供が大人から認められることにより養われる根源的な自己肯定感
2:1で養われるもととなる、誰もが持っている自尊心の種のようなもの
3:呼吸して生きたいというような動物的な自己保存欲求
4:承認欲求や他者からの攻撃を拒否しようとする防衛本能のようなもの
となるのかな。
ただ、この4つの区分は固定的ではなく、相互に絡みつつ、行き来するようなものが自尊心の正体なのではないかなあ、と思いました。
(その場では、そこまで話しきれませんでしたが。)
その場では、最後には、仏教の悟り的な話まで出てきて、それはそれで深くて面白かったです。そこまでたどり着いちゃうか、と。
次回につながる指摘だなあ、と思ったのが、
「そもそも自尊心というものがあるという前提で話が進んでいるけれど、自尊心がないということも考慮に入れるべきではないか。」
という話。
これは、たぶん、没テーマとなった多様性の話につながる興味深い指摘だと思いました。
次回はこれをテーマにしようかな。
最後に、皆さんに感想をいただき16:30に終了。面白かったと言っていただき安心安心。
その後、希望者8名くらいで9時近くまで、だらだらボードゲームをしました。
残って遊んでくれた皆さま、ありがとうございました。
哲学カフェだけ参加してくれた皆さまも当然ありがとうございました。